日本各地の窯元(職人)がそれぞれの土地の素材を使って同一デザインで製作しています。
シンプルながらも飽きの来ない共通デザインでつくることで、窯元の個性と地域ごとの特色が際立ちます。
外側には深みのある独自の緑色が特長の
緑色の釉薬「緑釉(りょくゆう)」を施し、
内側には素地の色が透けて
柔らかな薄ピンク色になるよう
白い釉薬を使用することで
色のコントラストを生み出す。
艶やかな中にも、自然豊かな八戸の風土を
写し取ったかのような
深みと温かさを感じられる。
昭山窯渡辺陶房
(しょうざんがまわたなべとうぼう)。
江戸末期まで八戸市内の
蟹沢山中で焼かれていた
幻の八戸焼の窯跡を
昭和50年に奇跡的に発見。
出土した陶片を参考に初代渡辺昭山が
独自の八戸焼をつくり出す。
青森の大自然に育まれたブナの色、
または、三陸の荒波に揉まれた
海藻の色とされる独自の緑釉が特徴。
宮城県石巻市雄勝町の名産品
「雄勝硯(おがつすずり)」の原料である
雄勝石の粉末を調合した釉薬
「青瓷釉(せいじゆう)」を使用。
加藤晋氏が1点ずつ丁寧に
手作業で生み出すマグは
上質な質感と繊細な美しさの中に
雄勝石に含まれる成分が生み出す
独特のグリーンからは
優しさを感じられる。
広瀬窯 雄勝青瓷
(ひろせがまおがつせいじ)。
仙台市生まれの陶芸家、加藤 晋氏が地元
仙台市西部の広瀬地区近くに構える工房。
1987年より京焼窯元・嘉豊陶苑にて修業後、1999年に独立。
この土地の風土(自然はもちろん街や人、
食文化)を肌で感じ、作陶の糧としながら
使われて生きる、使う場面を生かせる
うつわであるようにと、
手や唇に馴染むことそして使う方に
楽しんでいただける奇を衒わず
美しいと感じられるラインのうつわが特徴。
現・宮城県亘理町先達前付近の
陶土による伝統工芸品。
染付や淡彩・鉄絵などの伝統手法に
定評がある窯元「ひろ窯」にて、
焼締と白化粧を施した部分に、
宮城県の県花「ミヤギノハギ」を
呉須の濃淡で描くことで
古色を帯びて趣はあるなかにも
綺麗で華やかな美しさもある
「きれい寂び」の世界観を感じられる。
末家焼窯元ひろ窯
(ばっけやきかまもとひろがま)。
遡ること約300年の元禄時代、
亘理領主だった五代 伊達実氏(さねうじ)が
備前から陶工を招き焼かせた
亘理伊達家の御庭焼。
歴史背景の中で何度も廃窯と復興を
繰り返し幻の陶器となっていた末家焼。
加藤文夫氏と加藤ひろ子氏によって
昭和60年に亘理町長瀞に窯を築き
末家焼窯元・ひろ窯として築窯、
現在に至る。
宮城県の県章県花として知られる
ミヤギノハギ(宮城野萩)の
美しいデザインが特長。
内側には楢岡焼の伝統的な
青みと深みが特徴の
海鼠釉(なまこゆう)を施し、
外側は無骨でクールな表情と質感を
力強く表現するためにマットな鉄釉を
使用することで
内側にほどこした海鼠釉の
吸い込まれるような深い青色の
柔らかくも深い美しさを感じられる。
楢岡焼 楢岡陶苑
(ならおかやき ならおかとうえん)。
秋田県内陸の山村、南楢岡の地で
江戸時代末期に焼物を焼いたのが始まり、
最も大切な土は地元の粘土を使うことで
楢岡焼の伝統と個性を現在も継承している。
土を活かし、装飾を控え、
使いやすさと温もり、そして美しさを追及。
まだら模様の釉調がナマコの肌合いに
似ていることより名が付いた
海鼠釉(なまこゆう)。
主原料に白土(はくど)を使用し、
非常に珍しい青みと深みが特長。
3代・弥瓶が、陶土の特性を活かし
さまざまな日用雑器を製作する中で
完成させた、〝出羽の雪のかげりの色〟
とたとえられる澄んだ青みが特長。
民藝の生みの親である柳宗悦も
著書、著書『手仕事の日本』のなかで、
賞賛した秘伝の「海鼠釉」。
6代・弥瓶が職人の絶妙な濃淡の
手加減でつくりだすブルーは澄んだ青みの
中に深みのある美しさを感じられる。
澄んだ青みが特長で
〝出羽の雪のかげりの色〟
と称えられる秘伝の「海鼠釉」。
釉薬をつくる中、偶然の産物
として生まれたライトブルー。
偶然を再現するため、
試行錯誤を繰り返し
生まれた美しい青は
新庄の土のぬくもりは残しながら
澄みわたるような美しさの中にも
優しさを感じられる。
新庄東山焼 弥瓶窯
(しんじょうひがしやまやき・やへいがま)。
1841(天保12)年
山形の新庄戸沢藩御用窯として開窯。
越後出身の陶工で
東山焼の開祖・涌井弥兵衛が
修行で各地を遍歴するなかで
東山の陶土に惚れ込み、
新庄戸沢藩御用窯として開窯。
出羽の雪のかげりの色と言われる
澄んだ青みの「なまこ釉」が特徴。
色とりどりの釉薬を使い
高温に熱せられた窯の中で
釉薬が熔けて流れる中で
種々様々な紋様を描きだす
「流し釉(ながしゆう)」。
〝土のもつ自然の心〟を出来る限り
失わずにとの願いを込めてつくられ
自然の事物に似て一つとして
同じものはない流紋は
一つ一つに豊かな個性を感じられる。
会津本郷焼 流紋焼
(あいずほんごうやき りゅうもんやき)。
約420年前に蒲生氏郷
(がもううじさと)公が現鶴ヶ城の
改築の際に瓦を焼かせたのが
起源の会津本郷焼。
その中で流紋焼は明治33年創業。
もともと電気事業に不可欠な碍子
(がいし)を作る会社でした。
碍子の製造で使っていた赤・青・茶色
などの釉薬の技術を活かして
釉彩の器を作ろうと、流れるような
釉薬「流し釉」を開発。
これを流紋焼と命名し現在に至ります。
「土のもつ自然の心」を出来る限り
失わないようにと創られる器が特徴。
「二重焼」という
大堀相馬焼のアイデンティティを体現した
複層構造でつくられたマグ。
注いだお湯は冷めにくく
外側は熱くなりにくいという
実用的な特性をもち
内側底部に描かれた旧相馬藩の御神馬
「走り駒」、別名「左馬(ひだりうま)」
と呼ばれ、「右に出るものがない」
招福の縁起物としても親しまれている。
1978年に経産省の指定伝統的工芸品へ
認定され日常での実用性の中にも
確かな伝統を感じられる。
大堀相馬焼 松永窯
(おおほりそうまやき まつなががま)。
300年以上に及ぶ歴史を持つ指定伝統的工芸品である「大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)」の作陶を手がけており、1968年に
福島県双葉郡浪江町で創業した松永窯。
2011年3月11日の東日本大震災によって
浪江町が原発事故で帰宅困難区域に
指定され、廃業を余儀なくされましたが、
2014年から福島県西郷村に
拠点を移して再建。
変化を恐れず、進化つづけながら
つくられる焼き物は、次世代の福島を
感じる中に二重構造や左馬の絵柄といった
伝統を継承しているのが特徴。
一点一点手作業で器の表面を
ヘラなどの工具で削って
できる稜線文様をつける鎬(しのぎ)。
普遍的なデザインのマグに
表面をそぎ落とすことで生まれる
絶妙な間隔で繰り返す稜線と、
光沢感を抑えたマットなホワイトの釉薬
での立体的表現が生み出す相乗効果は、
色が持つ、クリーンさの中にも手づくりの
あたたかみや趣(おもむき)を感じられる。
一点一点手作業で器の表面を
ヘラなどの工具で削って
できる稜線文様をつける鎬(しのぎ)。
普遍的なデザインのマグに
表面をそぎ落とすことで生まれる
絶妙な間隔で繰り返す稜線と、
光沢感を抑えたマットなブラックの釉薬
での立体的表現が生み出す相乗効果は、
色が持つ、スタイリッシュさの中にも
手づくりのあたたかみや
趣(おもむき)を感じられる。
笠間焼向山窯
(かさまやきこうざんがま)。
江戸時代安永年間、およそ250年前から
当時の成型、釉薬、焼成とその技法を
現代に受け継いできた笠間焼の中で
常に10名を超える陶芸家と
5名の伝統工芸士が在籍。
確かな技術と使い手の立場にたった
手作りでのものづくり。
それぞれの個性を発揮した作陶を
行いながら、一窯元として、組織としても
柔軟に高品質なサービスを
提供できるのが特徴。
荒めな粒子の益子産粘土を使い
縄文時代と変わらない作業工程を
通して手づくりでつくられる。
厚手でぽっこりとした野趣あふれる
雰囲気が印象的のマグに
一点一点手作業で器の表面を
ヘラなどの工具で削ってできる
稜線文様をつける鎬(しのぎ)を
素材を生かした絶妙な間隔で施すことで
やさしい自然の温かみを感じられる。
益子焼わかさま陶芸
(ましこやきわかさまとうげい)。
栃木県芳賀郡益子町周辺、江戸時代末期
から日用の道具の産地として
発展を遂げてきた益子焼の窯元。
手づくりにこだわり、
荒めな粒子の益子産粘土と
縄文時代と変わらない作業工程を
通して「土」に愛を吹き込みながら
自然の息吹や恩恵を感じらる
陶器を生み出しているのが特徴。
焼き物の一大生産地として知られ
美濃焼の中でマグをつくることに
特化した窯元がつくり手が生み出す
「生涯を添い遂げる」マグ。
普遍的で洗練されたデザインを
最大限に生かすため、
マットなホワイトの釉薬を使い
表情をつくることでシンプルで
高品質な中にもどこか日本的な
やわらかさとやさしさを感じられる。
焼き物の一大生産地として知られ
美濃焼の中でマグをつくることに
特化した窯元がつくり手が生み出す
「生涯を添い遂げる」マグ。
普遍的で洗練されたデザインを
最大限に生かすため、
マットなホワイトの釉薬を使い
表情をつくることでシンプルで
高品質な中にもどこか日本的な
やわらかさとやさしさを感じられる。
美濃焼史峰陶苑
(みのやきしほうとうえん)。
岐阜県東部に位置する東濃地方の一部に
跨る地域で生産される陶磁器で、焼き物の
一大生産地としても知られる美濃焼。
岐阜県土岐市で創業した
史峰陶苑(しほうとうえん)は
使いやすさと親しみやすさにこだわり
ながらマグづくりに特化している。
専門の窯元として製品特性ごとに
手法を変え工夫することで
高品質のマグを生産しているのが特徴。
昔ながらの日本の風土、文化を
つないできた天然の藁灰が原料の
釉薬を使いつくられる
「信楽焼小麦(しがらきやきこむぎ)」。
天然の藁灰が原料の釉薬が
本焼きの科学変化の中で表現される
やわらかな小麦色は、
飲み物をやさしく引き立てながら
あたたかみのある色合いから
素朴な味わいを感じられる。
天目(鉄釉)を
職人の確かな技術と検証の結晶
特殊な焼き方から生み出される
「信楽焼銀天目
(しがらきやきぎんてんもく)」。
天目(鉄釉)特有の
口元や取手のきわ部分の
釉薬のたれから生まれる濃淡は
上品さをさらに引き立てながらも
手づくりのぬくもりを感じられる。
金彩釉を使いいぶし黒の中に
ひとつとして同じものがなく
個性的に広がる金色の斑紋で
表現されるマグ。
ラグジュアリーさのなかに
使い込むほどに深みが増し
自分だけの特別な1つとして
経年変化を楽しみながら
少しだけ特別な時間を感じられる。
信楽焼菱三陶園
(しがらきやきひっさんとうえん)。
日本六古窯と呼ばれ、
日本最古の陶器製造地の一つとして
1300年の歴史を持つ
信楽焼(しがらきやき)。
菱三陶園の信楽焼の伝統を守りながら
時代のニーズに合わせて現代の技術と
感性を取り入れた「ものづくり」は
日本はもちろん、世界中からも高く
評価され、有名なレストランからも
依頼をうけるほど革新的で
高品質な「ものづくり」が特徴。
溶けて冷却する過程で
花のような結晶が出る特性を持った
結晶釉を施すことで生まれる表情は
一つとして同じものがない。
普遍的なデザインの中に
偶然が生み出す
濃淡の結晶と光沢から生まれる
光の陰影からは、自然に咲く
藤の花のような美しさを感じられる。
溶けて冷却する過程で
花のような結晶が出る特性を持った
結晶釉を施すことで生まれる表情は
一つとして同じものがない。
普遍的なデザインの中に
偶然が生み出す
やわらかなベージュの濃淡と
光沢から生まれる光の陰影は
花のような美しさを感じられる。
京焼・清水焼陶あん
(きょうやき・きよみずやきとうあん)
京都千年の歴史につちかわれ
独特の文化風土に育まれてきた
京都を代表する伝統工芸品でもある
「京焼・清水焼」。
京都の東山泉涌寺創業の陶あんは
上質の原材料を使い
熟練した職人の手で伝統を受け継ぐ
中で常に技術革新にも取り組みから
つくられる華やかで独創的な器が特徴。
日本最古の磁器の産地として
知られる有田焼。
伝統の中に独自の技術や新しい技術を
取り入れ、2018年設立された、
新しい有田の窯元がつくる
「生涯を添い遂げる」マグ。
1杯のcoffeeの美味しさを
最後まで感じられる
Wired Beansの
機能的デザインを更に高める
保温効果に優れたダブルウォール構造。
古釉として桃山時代から伝わる
黄伊(黄瀬戸)柔らかさが特長の
黄色から、やさしさを感じられる。
日本最古の磁器の産地として
知られる有田焼。
伝統の中に独自の技術や新しい技術を
取り入れ、2018年設立された、
新しい有田の窯元がつくる
「生涯を添い遂げる」マグ。
1杯のcoffeeの美味しさを
最後まで感じられる
Wired Beansの
機能的デザインを更に高める
保温効果に優れたダブルウォール構造。
艶のある黒の発色が特長の
「黒天目」からは深みの中に
1点1点違う表情を感じられる。
日本最古の磁器の産地として
知られる有田焼。
伝統の中に独自の技術や新しい技術を
取り入れ、2018年設立された、
新しい有田の窯元がつくる
「生涯を添い遂げる」マグ。
1杯のcoffeeの美味しさを
最後まで感じられる
Wired Beansの
機能的デザインを更に高める
保温効果に優れたダブルウォール構造。
艶やかに輝く「銀結晶」の釉薬からは
見る角度によって違った表情を
感じられる。
有田焼39Arita
(THREE RIVERS株式会社)
(ありたやきさんきゅうありた)。
17世紀初頭から約400年の
歴史を持つ有田焼。
2018年3月9日設立の
Three Rivers株式会社は
伝統的な有田焼の製造を守りつつ
独自の技術や現代の新しい技術を生かし、
日本で唯一の特許を取得した技術で
製造した「セラフィルター」の
製造などを行っている。
時代(いま)を感じられる製品たちからは
先人陶工が作ってきた歴史、
伝統への感謝の中に
新しい有田焼を感じられるのが特徴。
約160年前の江戸時代後期・
安政年間から伝統技術を深く受け継ぎ、
発展してきた窯元のつくり手が生み出す
「生涯を添い遂げるマグ」。
普遍的で洗練されたデザインを
最大限に生かすため、
マットなブラックの釉薬を使い
表情をつくることでシンプルで
光沢を抑えた独特な佇まいからは
良質さとモダンさを感じられる。
約160年前の江戸時代後期・
安政年間から伝統技術を深く受け継ぎ、
発展してきた窯元のつくり手が生み出す
「生涯を添い遂げるマグ」。
普遍的で洗練されたデザインを
最大限に生かしながら上絵付けで
江戸時代に着物の柄として流行した
日本古来の「市松模様」「市松格子」で
表現することで洗練された
モダンデザインのなかに
日本らしさを感じられる。
約160年前の江戸時代後期・
安政年間から伝統技術を深く受け継ぎ、
発展してきた窯元のつくり手が生み出す
「生涯を添い遂げるマグ」。
普遍的で洗練されたデザインを
最大限に生かしながら上絵付けで
江戸時代に着物の柄として流行した
日本古来の「市松模様」「市松格子」で
表現することで洗練された
モダンデザインのなかに
日本らしさを感じられる。
有田焼辻与製陶所 与山窯(ありたやきつじよせいとうしょよざんがま)。
17世紀初頭からの約400年の歴史を
持つ佐賀県有田町を中心に焼かれる
日本最古の磁器で積み出し港の名前から
伊万里焼としても呼ばれる有田焼。
辻与製陶所 与山窯
(つじよせいとうしょよざんがま)は
約160年前の江戸時代後期・
安政年間に創業。
佐賀県嬉野市に位置する「肥前吉田」にて
伝統技術を受け継ぎ発展してつくられるマグは、深い伝統と技術、良質さの中にどこか
新しい感覚と自由さを感じられるのが特徴。
日本最古の磁器の産地として
知られる有田焼。
伝統の中に独自の技術や新しい技術を
取り入れ2018年設立された、
新しい有田の窯元がつくる
「生涯を添い遂げる」マグは
時代のニーズに合わせたカラフルな色釉、
ローズマリーの彫り模様は
手彫りの伊吹をかんじられるよう
石膏原型を手彫りで表現することで
ピュアでクールな印象の中にも
植物模様の持つやさしさや
力強さを感じられる。
波佐見焼 翔芳窯
(はさみやきしょうほうがま)。
長崎県波佐見町を中心に、
庶民向けの器の産地とし
400年以上の歴史を持つ波佐見焼。
長崎県波佐見町で生まれ育った
福田茂喜氏が「生地屋」としてはじめ、
伝統工芸士中村平三氏に師事。
1989年創業の翔芳窯
(しょうほうがま)は一貫して
手描きにこだわった絵付けを駆使し
使う人、もらった人が少しでも温かく
心が和む時間を創造しながら
すべての工程を丁寧に作業し、
つくらているのが特徴。